むっしゅたいやき

アテネ/アクロポリスへの三度の帰還のむっしゅたいやきのレビュー・感想・評価

3.8
アンゲロプロスのアテネ案内。
テオドロス・アンデロプロス。
TV向けドキュメンタリー作品であるが、彼の叙情的映像や長回しと、ドキュメンタリーとの親和性には目を見張るものがある。

広場に置かれたピアノに陽が当たり、鳥の影が横切る。
満月に照らされるアクロポリスの遠景。

アテネの成り立ちからオスマンによる支配。
独立してからもトルコとの戦争、二度の大戦期の独裁政権、戦後の内戦と軍事独裁政権化、そして共和制化と政情が混迷を極めたギリシャの首都、アテネ。
監督の愛したこの街を、ノスタルジックに、そしてメランコリックに切り取った作品である。
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