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レッド・オクトーバーを追え!のRyuのレビュー・感想・評価

3.7
冷戦時代の1984年11月。ソ連海軍のベテラン艦長 ラミウス大佐は最新型の潜水艦“レッドオクトーバー”の処女航海任務を任されていた。しかし艦は進路を変えてアメリカの東海岸へ接近していく。ソ連潜水艦の偵察任務を行っていた米海軍の潜水艦“ダラス”はレッドオクトーバーを発見するが、間もなくしてダラスの前から姿を消してしまう。ダラスから情報を受けたCIAは分析官で元海兵隊員のジャック・ライアンに調査を命令する。レッドオクトーバーの真意に悩むアメリカ上層部であったが、ライアンはラミウス大佐がアメリカへの亡命を企てていると睨む。

やはり潜水艦ものってのは緊張感がハンパないですね。相手が見えない状態、さらに今作のような自体だと相手が敵か味方かかもわからない、ひとつ行動を間違えば戦争へと発展してしまう。そんな状況下での駆け引き、これが終始、ギリギリの状態で睨み合っているんだからめちゃくちゃヒリヒリしますね。
潜水艦ってのは“音”をけっこう大事にしてるんだなぁと勉強にもなりました。少しの微音、それを何の音と判断するか。あとは色んな警告音であったりとか、“音”ってのも緊張感を増長させるいいスパイスになっているんだなぁと改めて実感しました。今作は音響編集賞でオスカーを獲得しているらしく、そのへんも納得です。
ショーン・コネリーがめちゃくちゃカッコイイのはもちろんなんですが、アメリカ側の艦長 スコット・グレンやレッドオクトーバーの副長 サム・ニールも中々渋くてカッコよかったです。アレック・ボールドウィンはまだまだ若くて初々しかったです。
アレック・ボールドウィンの役がジャック・ライアン というどこかで聞いた名前だなぁと思っていたんですが、あのトム・クランシー小説のジャック・ライアンシリーズだったんですね。今作はその映画1作目にあたるらしいです。
終始高い緊張感を維持し、惹き込まれていき、終盤の展開はアツくさえ感じてくる。やはり潜水艦映画ってのはおもしろい作品が多いですね。
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