akihiko810

東京タワー オカンとボクと、時々、オトンのakihiko810のレビュー・感想・評価

3.5
ざっと2度目の視聴。リリーフランキーの自伝小説原作。原作小説既読。
日本アカデミー賞受賞作

九州小倉、実直なオカンとボクは二人で暮らしていた。たまに破天荒な別居してるオトンが加わる。大分の高校に行くために家を出る。オカンの読み通り自堕落な生活を送るようになる。その後東京の美大に通ってもぐうたらな生活を送ったのちに仕事をするようになってからオカンを東京に呼び一緒に暮らすことになった。そんなときオカンにガンがあることが判明する。

映画としては普通。原作本はそれなりに面白かった記憶があるが…。
日本アカデミー賞受賞時は「なぜ『それでもボクはやってない』じゃないのか」が話題となり、たしか樹木希林が受賞スピーチで「監督が道で刺されたら私の仕業だと思ってください」みたいなことを言ったそうで、それくらい樹木希林の監督への不信感があったという。にしてもいくらなんでも授賞式でそんな発言しちゃう樹木希林は夫よりはっきりとロックだな(苦笑

オダギリジョーと樹木希林の色気はやはりすごく、この2人の役者あっての映画だと思う。逆に言うと、この2人をもってしても凡作どまりになってしまったことが惜しいともいえる。

吉田豪がカメオ出演していて、「当時のファッションをして行ったら、監督に戦前かみたいな服に変えさせられた」と言っていたのだが、吉田豪を発見できず。残念。

自分もいつかは母の見取りを迎えるなきゃいけない(今はまだ十分元気だが)ことを思うと悲しくなる。
そうなる前に十分親孝行しておきたい
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