おだまき

ノートルダムの鐘のおだまきのレビュー・感想・評価

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)
3.3
中世パリ、ノートルダム大聖堂にカジモドという鐘つき男が暮らしていた。冷酷な判事フロローに育てられた彼は、醜い容姿であることを理由に教会の外へ出ることを許されず、一人ぼっちで外の世界を夢見ていた。年に一度の祭りの日、仮装する人に紛れカジモドは初めて外に出るが···。   


曲と歌声が良い!!ミュージカル作品が好きな人にお薦めです。


ディズニー作品といえば夢と魔法の物語ですが、本作はとっても現実的!
登場人物の美醜に関する周囲の反応が露骨です。醜い容姿のカジモドが何かしらの魔法や奇跡で美しい姿になる、ということもありません。
ただ、だからこそ魔法や特別な能力のないヒロイン·エスメラルダやフィーガス隊長が己の信念のために行動していく姿が心に残りました。


昔見た際は判事フロローはただただ気持ち悪い人という印象でしたが、改めて見ると聖職者ながら人間くさい人だと思いました。ヒロインへの恋心とジプシーを憎む正義観で揺れ、歪んでいく様はなんとも人間くさかったです。

2023-58
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