広島カップ

瀬戸内少年野球団の広島カップのレビュー・感想・評価

瀬戸内少年野球団(1984年製作の映画)
3.0
瀬戸内"大人"野球団の広島カープ球団創設5年前の日本の世相、東京や大阪などの大都市ではなく長閑な淡路島でのそれが細かく丁寧に描かれていていました。
小学校の教科書に墨を塗ったり、砲台をアメリカ兵が破壊に来たり、小学校のクラス分けで男女別々が無くなったりと少しずつ戦争の影が生活の中から消えて行きます。
ただ、単純に描かれているという所にとどまっている感じでドラマとしては瀬戸内海の穏やかな海のように盛り上がりに欠けるというか惹き付ける物が少ない印象です。
出演者が豪華なのでそちらには惹かれますが…
また野球のパートが少ししかなくてこれは題名詐欺だと思います。
"瀬戸内"に加えて"野球"という言葉が入っているのでカープ優勝記念作品としてわざわざセレクトしたのにぃ……笑

※以下は本作とは関係の無い文章ですのでカープの優勝に興味が無い方は読み飛ばして下さい。

CーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーC
今年は二位のチームに大差をつけてのブッチギリの優勝です。
9回目のセ・リーグ制覇です。
ばんざーい\(^-^)/

私なりに今シーズンを振り返ってみますと…

今年は"逆転のカープ"と言われますがそれは投手陣が弱体で攻撃陣に頼った証拠でもあります。
先発ではただ一人大瀬良だけが計算が立つ投手で、後は投げて見ないと分からないジョンソン、野村、岡田、九里、投げなくても分かる藪田、福井。
中盤以降も昨年まで活躍したジャク(ジャクソン)、ザキ(中崎)、スモーキー(今村)が全く安定感が無い。
大瀬良ァ、一岡ァ、アドゥア、フランスア(全員名前のオシマイが"ア"笑)が居なかったらと思うとゾッとします。
まア、勝っている時のチームとはそういうものかもしれませんがァ…
苦しい台所事情をなんとかやりくりして乗り切った投手陣と言ってもいいかと思います。

対して打つ方は頼もしかった。
活躍した選手の名前を挙げたら切りがない。
故障や不振に陥った選手の代わりに出てきた選手が期待通りに穴を埋めた打線だったと思います。
まずタナキクマルが崩れても野間が埋めた。彼の活躍は大きい。田中の穴、菊池の穴、丸の穴、どこか一ヶ所穴が空いても全部埋めました。ドラフト一位で期待されて入団して以来実力を発揮できずに燻っていた彼は今年一気に花開きました。
穴を埋めたといえば西川、バティスタ、松山ら準レギュラークラスの活躍も見逃せない。
そして捕手で3割をキープしている會澤。西川と共に下位打線に彼がいるのは脅威です。
怪我を経験した丸、誠也の活躍も勿論大きい。打線の軸がしっかりしていたのは非常に大きい。
強いチームには精神的支柱がいるものですが、ヤッパリ新井さんです。数字の面で奮わなくても彼の存在自体がチームに安定感をもたらしました。
カープの精神的支柱になっている選手は黒田も新井も出戻りなので今度は丸とも言われていますがFAは行使しないと信じています。

最後に今年は西日本豪雨があって広島県でも大変な被害がありました。
阪神淡路大震災の年、イチローがいたオリックスが「がんばろう神戸」を合言葉に優勝したことを思い出しますが、今年のカープも被害にあわれた方々の励みになったのは間違いありません。
この勢いでぜひ日本一になってもらいたいものです。
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