Moeka

トリコロール/青の愛のMoekaのレビュー・感想・評価

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)
3.8
愛の喪失と再生、こういった物語を審美的な映像で見ることは素晴らしい体験だ。青が印象的に使われた、静粛で叙情的な映像作品。熱いコーヒーを入れてアイスクリームを溶かす、角砂糖がコーヒーを吸い上げる、そんな些細な事しか関心を持たない主人公は愛に関して無頓着なようにみえる。彼女は真っ青なプールに一人飛び込むように孤独に浸り、過去の愛からの解放、自由=青に向かって進んでゆく。ビノシュの圧巻の演技とふたりのベロニカを指揮したこの監督ならではの繊細かつ象徴的な表現が緻密に構築している。お子ちゃまな私はお前浮気相手なのによく夫失った奥さんの前でそんな感じでいられるな!?となったんだけど両者の葛藤を理解できる日はいつになるんだろか、、、笑
コリント信徒への手紙 愛の讃歌
私に預言をする力があり、あらゆる奥義とあらゆる知識に通じていても、山を移すほどの強い信仰があっても、もし愛がなければ、私は無に等しい。
いつまでも存続するものは信仰と希望と愛である。このうちで最も大いなるものは愛である。
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