カミワザ

ジャンヌ・ダルクのカミワザのレビュー・感想・評価

ジャンヌ・ダルク(1999年製作の映画)
3.6
リュック・ベッソン監督作品。
1997年『フィフス・エレメント』でタッグを組んだミラ・ジョヴォヴィッチをジャンヌとして主演においた歴史映画。

イギリスとの百年戦争において聖少女と呼ばれたフランスの英雄「ジャンヌ・ダルク」。
そこをベッソン流の解釈で、特別な力は無い一人の少女として描かれているのが特徴。

悪くいえば、正に神も仏も無いとバッサリと切り捨て、神に選ばれたとされているジャンヌがまさかの中二病認定された!?解釈が惨い。
また10代の幼い少女が采配を揮えないであろうと、戦術家としてとしての側面も否定しています。

代わりにベッソンが描いたのが、彼女の圧倒的なカリスマ性。
その魅力で軍の指揮を高め勝利に導く、その演技に当時の若かりしミラが大変貢献していたと思います。

そしてジャンヌの絶対的な神への信仰も描かれているのですが、そこにも神の非情な回答を突きつけられたり等、
英雄であるである筈の彼女の華々しい活躍を期待して鑑賞すると痛い目にあいます。

もう少し脚色!?してでも、英雄として魅力的に描いて欲しかったところです。
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