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青いドレスの女のkissenger800のネタバレレビュー・内容・結末

青いドレスの女(1995年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

たぶん3回目なんですよ、これ見るの。そして過去2回とも、んー。って感想だった記憶があるのに今回は「そんなに悪くないじゃん」だったのは何故。
という問いへの答えは比較的すぐ分かって、今回の視聴で初めて加わった要素にああこれ『PASSING 白い黒人』(2021)の変奏だったんだな、って見方がある、そのせいですね。
もちろん四半世紀前のこの作品が本国ではそれなりに話題を集めたように、当時から「そこにあった」テーマですが、少なくとも私個人はジェニファー・ビールスの出自がどうであろうと気にしたことがなかった。
文脈をとらえたうえで見ると興味深い、と思えるのはレベッカ・ホールがこれ以上ないというぐらい精緻に当該トピックを抽出したおかげで、そう考えると今年見た映画個人ベスト10に「PASSING」入れていいのではないか……13位ぐらいなんだよなあ。

なおドン・チードル、この作品のオーディションが彼の今日に至る始点だったのは本作まったく関係ないスパイク・リーの『ゲット・オン・ザ・バス』(1996)で使われているぐらいに有名なシンデレラストーリーですが、例によって細部を忘れていたのであらためて見たら笑うしかないレベルでオカシな奴でした。
アベンジャーズ界隈で常識人としてふるまっている彼のイメージが強いひとたちにこそ見てもらいたいです。
(ジョン・デビッドが出てるってどこに。と見てたんですけど、デンゼルがまだそこまで大物でもなかった時代でもあって奥ゆかしいぐらいのチョイ役でした。「バットを持っている少年」、エンドロールで背景にそういう子がいるけどあれかー。っていう)
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