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ある殺し屋のbrianのレビュー・感想・評価

ある殺し屋(1967年製作の映画)
4.5
【主なキャスト】
* 塩沢(小料理屋の主人):市川雷蔵
* 圭子:野川由美子
* 前田(木村組幹部):成田三樹夫  
* 茂子(大和田の愛人):渚まゆみ
* みどり(小料理屋の女中):小林幸子 
* 健次(圭子のヒモ):千波丈太郎
* 大和田(木村組と敵対する大物組長):松下達夫 
* 木村組組長:小池朝雄 


凄腕の殺し屋の姿を描いたクライム映画。

こういったフィルム・ノワールはモノクロが似合いそうだが、ストーリーで重要な場所にあるボロアパートと小料理屋の対比、圭子の派手な衣装で男の中に女の存在を示す意味でもカラーにしたのは正解である。

寡黙で泰然自若な塩沢を演じる雷様は眠狂四郎とは別のニヒリズムを感じさせる。歌舞伎の舞台で培った張りのある声が作品をリードする。
成田三樹夫の風格は既に組長クラスだが、女と金に弱く駆引が下手な若造を演じて新鮮に映る。
当時中学生の小林幸子が大人顔負けの熱演に見入る。後ろ姿だけで気持ちが分かった。天才。


監督、脚本、撮影の力量に文句はいらない。


「ある殺し屋」(1967)予告編🪡
https://youtu.be/JgarFTlfk-A
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