RiN

ヒット・パレードのRiNのレビュー・感想・評価

ヒット・パレード(1948年製作の映画)
3.8
時代は1930年代のアメリカ。クラシックなど「お行儀の良い」音楽史を編纂する7人の堅物の教授たち。図書館にこもりきりの彼らはとんと世情に疎くなっていました。偶然訪れた窓拭きの黒人二人組からジャズやブルース、ビパップなどの大衆音楽を教わり、研究のため訪れたナイト・クラブに君臨するセクシーな歌姫、ハニーの歌声に恋に落ちるお話。

ルイ・アームストロングを筆頭に、大衆音楽の演者たちが全部ホンモノなのが何よりの見所。今となってはこんな豪華共演が見られるのは映画の中だけだし、それだけでも一見の価値ありです。別に彼らを知らなくても、演奏シーンを観れば凄さは一目瞭然。今の映画じゃカット割りや角度で巧妙に隠す手元がまんま見えてるし。
ストーリーも、ハニーを白雪姫に見立てて軽快に進む7人の小人な教授のおっさんたちが最高にチャーミングなロマンティック・コメディ。

これより少し前の白黒映画「教授と美女」の監督自身のセルフリメイクだそう、白黒の方が評価が高いようですし、観なきゃ。
RiN

RiN