emily

しあわせの雨傘のemilyのレビュー・感想・評価

しあわせの雨傘(2010年製作の映画)
3.3
カラフルなジャージを着てジョギングする優雅なマダムスザンヌ。夫の務める雨傘工場はストライキ真っ只中、夫はストのショックで発作を起こしてしまい、昔の恋人ババンにも相談する。スザンヌが工場経営を任されることに。彼女の経営方針に賛同してくれる従業員が多く、やがてストは解散され、会社も安定する。今まで興味なかった息子も全面協力、夫は退院して、再び会社はとられてしまうが、なんと今度は・・

カラフルな色使い、インテリアや洋服など70年代のカラーに染められた鮮やかな映像美。雨傘も色とりどりで見てるだけでしあわせな気分にしてくれる。

コメディタッチで70年代の舞台に女性が強く自立する姿を描いており、女性ならではの気遣いだったり、正装だったり、見ていてなんだかすっきりした気分になれる作品です。

セリフもまるで安物のミュージカルを見てるように(よい意味で)、音楽に乗ってセリフが流れてたり、テンポもすごく良い、言葉のチョイスも素敵!

ストーリー展開も妻の逆転劇感じのドタバタ劇に、爽快感があって、気が付いたら主人公に感情移入しちゃう。

家族のドタバタ劇と社会的なテーマが程よく調和されて描かれているので、非常に気持よく、そうして見終わった後のすっきり感が心地よいです。
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