Risa

しあわせの雨傘のRisaのレビュー・感想・評価

しあわせの雨傘(2010年製作の映画)
2.0
う〜ん、パッケージ通りのイメージね。

最初から最後まで とにかく ドヌーヴ。

ドヌーヴと言えば、ルイスブニュエルの『昼顔』トリュフォーの『終電車』の頃の あの、細〜〜く美しい上品なドヌーヴ。
その頃の ドヌーヴ有りきの話です。

若い頃は 周りがびっくりするほど美しかった という 過去ストーリーを語らずとも、有名ドヌーヴが出る事で成り立つ話。

母の おおらかさと、力強さというのは 完全におばさんなんです。
おばさんキャラを全面に出すためには、赤い派手なジャージも必要です。
どんな事にも動じず、自信に満ち溢れて生き抜く様はまさに オバさん。

違うんでしょうけど、
なるほど、そういう サスペンス?(笑)
オゾン監督も皮肉だわ〜
なんて思ってしまいました、、

あの、か弱い女性が こうも ズドーンと逞しく、敵にすると辛いが 仲間だと心強い存在で 旦那の鼻をヘシ折ることの出来る位置に成り上がるんですよ。(旦那役ではない ドパルデューの鼻は 見事に どんどん崩れてしまってますが、、)
それも、オバさんらしく 愛に溢れて。

ドパルデューも、一際大きなお腹を抱えて、オカッパの様な髪型も加わり、なかなかの姿。巨大でモップみたいな犬を思い浮かべてしまいます。
残ったほんの少しのワイルドさは 田舎の雰囲気を醸し出します。


ま、物凄く ハッピーなお話なんですけどね。
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