たりほssk

仁義のたりほsskのレビュー・感想・評価

仁義(1970年製作の映画)
4.0
良かったなあ。メルヴィルのノワール(というかブルー)の世界を充分に堪能しました。素晴らしい映像美です。
今回はアラン・ドロンに加えてイブ・モンタン、ジャン・マリア・ヴォロンテのそれぞれの濃い個性が、見る者を引き付け、いっそう作品を味わい深くしています。丹念に描かれた宝石強盗のシーンはもはや感動的。そして一筋の煙草の煙が導くように、結論がそこはかとなく見え、そこに収斂していくのが何とも言えず切ない……。
メルヴィルだけが持つ独特の世界観を完成度高く描いていて素晴らしいと思いました。
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