シネマの流星

富士山頂のシネマの流星のレビュー・感想・評価

富士山頂(1970年製作の映画)
5.0
石原裕次郎が山岳映画に出てくれてよかった。あの眼が山にいざなってくれる。

新田次郎の原作は山を描かず、人間を描写することで富士山を浮かび上がらせた。

反対に映画は富士山の荘厳な山肌に迫った。言葉を排除することで映画の誇りを守った。

役者の演技や小賢しいストーリーをこねくり回さなくても、ただ男達の仕事をカメラに収めればいい。

山岳映画の何たるかを教えてくれる真骨頂。
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