シネマの流星

ノスタルジア 4K修復版のシネマの流星のレビュー・感想・評価

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)
5.0
意味不明、共感・握手できない、眠たい(実際に寝た)、イラっとすらする。なのに、観終わったあと映画を抱擁したくなる。

映画は写真を動かすアニメーションであるが、この映画は人物を止める。代わりにカメラが動き回る。「俺(キャメラ)が真実を捉えるから余計な動きはするな」と言わんばかり。

この映画はキャスト全員がエキストラ。物語の中心人物ですら、エキストラにすぎない。全員が対等。水が滴る音と靴音が同調する。この世のものすべてに神が宿るアイヌのような映画。

ストーリーは意味不明だが、ここには人間の、地球の鼓動が確かにある。
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