シネマの流星

ドラゴンボール 魔神城のねむり姫のシネマの流星のレビュー・感想・評価

5.0
人生で初めて奈良の映画館で観た映画。

スケベなジジイがスケベな悪魔から美女を強奪する。自分の手をくださない。少年を使う。クリリンは大人にエロ本の賄賂を使う。汚いものには姑息で対抗する。とんでもない脚本。

これが少年マンガ、少年アニメ。これから汚い大人たちの社会に出ていく少年に一歩先の世界を覗かせる。映画は覗き穴。

夕陽に染まる悪魔の手、魔神城のラッパ、死の音楽。怖かった。でも観てしまう。何度も覗いてしまう。

太陽をすっ飛ばす悪魔ルシフェルにブルマが叫ぶ。「海水浴いけないじゃない!」

なんという名台詞。最後のランチのマシンガンはアメリカン・ニューシネマの蜂の巣。女は悪魔より強し。少年たちへのメッセージ。もっとワイルドに、もっとたくましく生きてごらん。

これを4歳で観た。そりゃ人生変わる。幼稚園で教えてくれないことをいっぱい見せてくれた。ドラゴンボールはもうひとりの育ての親。
シネマの流星

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