深夜の旅先のビジネスホテルで聞こえてくる廊下の自販機の音を聞きながら寝るのが大好き‼︎!……って特殊な人間は自分以外にも居ますかね( ̄  ̄)?
「”全ては私の手をすり抜ける”」
ロシニョールは行方を晦ました友人グザヴィエを探しインドを旅するが。
結局何にもわからなかった。
こんなん観たら寝られ無くなる(ー ー;)。
しかし虚と実のつかず離れずの距離感が素晴らしい。
偽名の旅行客との会話、占師からの言葉、変光星と中性子星の話等、ミステリアスな事を語る人々の存在と個性が余り感じられ無い虚ろな主人公が合わさってなんともエキゾチックかつフワフワとした仕上がり。
探している筈の”友人”との関係もまるで要領を得ず、何とも掴み所がない。
最後の方のホテルのシーンまで来てしまうと捜索か創作かの区別がつきかねるようになってしまう。
そんな掴み所のない空気と静謐さとその反面の猥雑かつエネルギッシュな熱気を併せ持った放つインドの風景もあり映画を観てる側は見知らぬ国の見知らぬ街で迷子になる様な感覚が味わえる。
食堂に屯する猫はカレーを食べるのか?
インドという宇宙で迷子になる映画。