このレビューはネタバレを含みます
さすが湊かなえさん!というストーリーで、犯人を特定するところから始まるのに最後までどんどん引き込まれた。
復讐の思いに取り憑かれ、冷酷で落ち着いている森口の様子と、回想シーンで取り乱していたり最後に静かに涙ぐんだりするところの森口の差に、胸が苦しくなった。松たか子さんの演技から目が離せない。
最後の復讐が、実際はしてなかったんだろうと思うけど本当にスカッとしたし、
何より母親としての恨みを抱きながらも、教育者として、桜宮の意志を継ぐ者として、しゅうやを更生させるべきだという決断をした森口の葛藤が表れていて泣きそうだった。