昔、ヨーロッパのある国では、この国の王子が大舞踊会でお后を選ぶというので大騒ぎしていた。
バーデナとセラフィナ姉妹も母親のサンダーに連れられて王子の眼にとまらんものとアプローチしようとするが、継娘エラはいつもボロをまとい邪魔者扱いされていた。
MGMが1955年に製作した『シンデレラ』を題材としている映画。
シンデレラの物語を独自に再構築したような話です。
ストーリーがディズニーのをはじめ、いろんなシンデレラ物語とはかなり異なるので興味深い。
例えばこの映画のシンデレラは、あまりいい人には見えません。
かなり不機嫌そうな外見というか態度のため、ぶっちゃけかなり短気に見える。
彼女の義姉たちも、外見はそう醜くはありません。
ただスゴい自己中心的。
でもエラという少女が暖炉を片付けて、灰で覆われているので彼女を「シンダーエラ」=シンデレラと呼ぶ設定は、けっこう共通ですね。
しかしまぁこんな言葉遊び、よく考え付きます。
この作品はけっこうロマンチックなシーンが多く、この映画の最も良い面だと思いました。
しかしバレエのシーンがあまりにも長いので、途中でけっこう飽きてきます。
とはいえ、キャストは非常にマッチしていて、音楽の方向性とバレエのシーケンスは非常に良かったと思いました。
特に演技に関しては、レスリー・キャロンはさすがって感じですね。
彼女を見るとオードリー・ヘプバーンを思い出させます(多分それは私だけ)。
でもこの映画の評価が難しい。
私はこの映画けっこう面白いとはおもうんですが、バレエのシーンが長すぎるという欠点が…。
ちなみに王子様の名前がチャールズ皇太子でちょっと笑ってしまいました。
(もしかして本物の設定か?)