トランスマスター

道のトランスマスターのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
4.0
♯40 長尺映画祭第三弾

「石ころだって何かはわからないけど、何かの役に立っている。」

舞台は敗戦間もないイタリアの港町
主人公は各地を巡業する
大道芸人ザンパノ
相棒の女性ローザが死亡した為
その妹ジェルソミーナを1万リラで
子沢山の貧困家族から買い受ける。
アメリカ製の大型バイクの後ろに幌のついたリアカーを引き車中泊の生活が続く。
好色なザンパノは、ナンパが成功するとジェルソミーナを放置プレイする。
ジェルソミーナは街を散策中に
綱渡りの大道芸を披露するイル・マットを見つけ親しくなる。
しかしイル・マットとザンパノは、犬猿の中だった…。

◆良い点/注目ポイント
・イル・マットとジェルソミーナの「石ころだって~」の会話は、かなりのインパクトでした。
・ザンパノの鎖の引きちぎり芸とペッポウのコント。それに対してイル・マットのバイオリン演奏や綱の上でテーブルと椅子を乗せてスパゲティを食べる芸。芸人として格の違いがハッキリしているため、ザンパノがイル・マットの挑発に暴力でしか対抗できないところが悲しい。
・劇中のザンパノの作るキャンプ飯は美味そうです。

◆改善点
なし。

◆総括
・クラシック映画は時間も長く鑑賞するには覚悟が必要ですが、ハズレがありません。

-2022年40本目-