さよこ

ワイルド・スタイルのさよこのレビュー・感想・評価

ワイルド・スタイル(1982年製作の映画)
4.0
【ドキュメンタリーのような空気感😎】
公開当時はまだ生まれていなかったので、まさか映画館で観れる日が来るとは…!めちゃ嬉しい!

🎧全体の感想
街の空気感が伝わってきて、撮り方としてはほとんどドキュメンタリーに近い。映画のストーリーを楽しむというより、当時のヒップホップカルチャーを楽しむ感じで凄い面白かった。

🎧オールドスクール
1980年、映画公開当時は最先端とされていた音楽が、2020年代の今ではいわゆる『オールドスクール』と呼ばれ、一つのジャンルとして確立されている。今でも数々のミュージシャンがサンプリングに使ってたり、とにかくオールドスクールのザラッとした質感の音楽は最高に格好いい。これらの元ネタとなる楽曲をこの映画で聴けたことに凄く感動。LIVE中のコールアンドレスポンスは、今のクラブでの煽りと全く変わってなくて、オールドスクールと呼ばれる時代から40年近く経っても継承される格好良さに敬服。なによりパフォーマンスシーンが長尺で大満足✨

🎧歌詞の和訳
たぶんラップのなかで韻を踏んでるんだろうけど、日本語字幕にしちゃうとその辺が加味されてない和訳になっちゃうのでちょっともったいなかった。それもあってか、歌詞よりもレコードから流れる音楽のほうに惹かれた。あとみんな仲間!て感じで、(治安は悪そうだけど)ギャングスタでもなく、純粋に音楽やヒップホップカルチャーを楽しんでる感じがして良かった。

🎧その他、いろいろ
・Wトラブルの指パッチンだけのアカペララップの格好良さよ。
・バスケをしながらのマイクリレーでは合いの手が入るのが新鮮だった。息がピッタリ。
・ヒロインのメイク可愛いよ〜!!!
・この時代、携帯ないのか。新鮮😳
・主人公はグラフィックデザイナーでもあるらしく、劇中のグラフィックはほんとに主人公が描いてるらしい。
・型紙でシュッてやるバンクシーとの違い。
・電車の中まで落書きだらけで治安悪そ…
・電車の窓まで塗りつぶす容赦のなさ。
・コーディネーターの交渉力。
・銃向けられて『まあまあ』で収めちゃう😳
・銃を小道具にしてるのハラハラする
・クラブでぼっこぼこにされるかと思った…
・定職に就いてる人いなそうな街

🎧余談1
学生時代、街中の格好いいグラフィックを観ては写真とったり、真似して授業中ノートの端っこに文字グラフィック書いたりして遊んでた。通ってた高校はスケボーで登校する人もいたくらい、今思えばゆるふわな学校だったな。

🎧余談2
いつからオールドスクールが好きなんだろう?と思い返しても、いつの間にか好きになってたので、これというきっかけを覚えていない。たぶんNAS、Missy Elliott、Beastie Boysか、SUITE CHIC、RHYMESTERあたりでオールドスクールの曲がサンプリングの元ネタになってて、うわ格好良い!!!てなったんだと思う。

🎧余談3
TCG渋谷の入場特典でWILD STYLEのステッカーもらえて嬉しい。大事にする。客層はいかにもヒップホップが好きそうな服装の男性が大半で、音楽シーンでは小さくノリノリだった。分かる。あんなに格好良い音楽流れたら、縦にも横にも乗っちゃうよね☺️

噂には聞いていた伝説の映画をみれて、大満足です💓
さよこ

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