リラリオ

ラザレスク氏の最期のリラリオのレビュー・感想・評価

ラザレスク氏の最期(2005年製作の映画)
3.9
妻に先立たれ、3匹の猫とブカレストのアパートで暮らす元エンジニアの老人ラザレスク。
ある日、激しい頭痛に襲われる…。
救急車を呼ぶ→なかなか来ねぇ→もう一度呼ぶ→頭痛+嘔吐、腹痛→待てど暮らせど来ねぇ救急車→姉に電話→「実は…具合悪りぃんだけど…」→酒の飲み過ぎだと説教くらう→喧嘩→ブチ切れ、電話を切る。
隣人に助けを求める→ここでも酒の飲み過ぎと説教くらう→「キャベツジュース飲んで寝りゃ治るよ!」→さらに具合が悪くなる→テレビニュース「居眠り運転のトラックと観光バスが衝突!数台の車が巻き込まれ7人死亡、29人重傷」

吐血→これは…飲み過ぎちゃうわ…焦り出す隣人→救急車、やっと到着→歩いて救急車へ→「狭っ!」文句を言う→「日本車だと思ったか?新型車は緊急用!いいから乗れ!」→「俺は緊急でねぇーのかい!」→なんだかんだあったが救急車に無事乗車。

病院到着→院内は混み混み→「酒臭っ!」ここでもディスられる→「またアル中自業自得野郎連れてきやがって!お前らのせいで俺らが苦労する!」救急隊にキレ散らかす横暴な医者→投げやりな問診と腹部の触診→散々説教された挙句「大学病院でCTを!うちで診ようにもあの混みようだ!」受け入れてもらえず…

大学病院へ向かう→「頭、割れそうだ…」具合は悪くなる一方→大学病院到着→しかし「バス事故の負傷者でもう手一杯!他あたれ!」→バス事故の負傷者が次々と搬送され…大学病院はカオス状態→「CTだけでも…」→診察→血腫の疑い→CT→失禁パニック→検査結果…硬膜下血腫、肝臓の腫瘍(手の施しようなし)→「どのみち長くないが…血腫は今すぐ手術が必要!手術すりゃ自宅でガンで死ねる」なんてことを…→しかし「うちじゃ無理!」と断られ、他の病院を紹介される。しかし、次の病院も断られ…

たらい回しにされ、ラザレスクの症状は急激に悪化していく…。

ひでぇ話だ…。
緊急とはなんぞや…。
そして、瀕死の老人に対する誹謗中傷…笑
医療逼迫!医療崩壊!ルーマニアの深刻な問題…見事なたらい回しをくらった老人の悲惨な末路。
面白かったが…長かった。
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