超シリアスなものを想像してたので、予想外の内容に驚いた。
あまり語られない事実とはいえ、精神的に不安定なヒトラーを思いっきり皮肉っている描写がちょっと意外。コメディか!?と思ってしまうほど。
ヒトラー自殺の数ヶ月前、精神的に不安定だった頃。彼を再生させようと、盛大な演説会を計画。その準備のため元俳優のユダヤ人教授を呼び寄せ演説指導・演技指導を受けることに。
教授の立場としてはこんなん絶対断りたいだろう。引き受けるにあたっての彼の葛藤を想像したらこれつらすぎる。
でもヒトラーのほうは意外に教授に対して敵対心がなく。
それに、嫌なものは何が何でも嫌!!っていう感じが子供みたい。
笑ってしまうのはヒトラーの部下たちがころころ変更する命令に振り回されるところ。命令系統がしっかりしてないから現場は混乱、どっちの命令が正しいのか?で不謹慎かもしれないけどまるでコント。
ドイツ人の反応も「以前ほど絶対的でもなくなってるんだ」と思わせるような反応でこれもコントみたい。
ちょっと角度が違うナチス映画。なかなか面白かった。