ミーハー女子大生

トレインスポッティングのミーハー女子大生のネタバレレビュー・内容・結末

トレインスポッティング(1996年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

トレインスポッティング=ヘロイン中毒(隠語)

この映画は普段だったらあまり観ないような下品・下ネタ・悪さが凝り固まったようなテーマの映画でした。
男達の人生を見守るような淡々としたストーリーですし、テーマがテーマなだけに人によっては胸糞悪くなってしまったりつまらないと感じるような映画だと思います。個人的にはクスリの怖さや依存性を感じられたり、自分の人生の選択について考えさせられるような映画だったと思います。
 
映画の中の演出とはいえクスリをやめると言いながら「最後に1回だけ…」とすぐに再開していたりする依存性の高さ、クスリによって見ている幻覚、断薬した時の禁断症状などの怖さを見ているとクスリは怖いなと改めて思いました。
特にクスリでどうでもよくなってしまっている様子や、クスリの影響で見ている訳の分からない幻覚などはかなりリアルで、天井を這ってくる死んだ赤ちゃんや自分のトラウマ・身近なものが詰まった幻覚などのかなり独特な表現は下手なホラー映画よりも怖かったです。
クスリが身近にない日本に比べて、クスリが比較的身近にある時代・国の映画だからこその恐怖感・リアルな表現なのかもしれません。

そもそも映画のテーマがクスリという時点で大体察しはつくかもしれませんが、登場人物達は全員イイコちゃんではないのでストーリーの内容的にはかなり下品ですし、下ネタや犯罪行為などもかなり多めに盛り込まれています。
下世話な下ネタは多いですし、大切なところにモザイクはかかっているもののベッドシーンもあるのでそういった表現が苦手な方には特に注意が必要だと思います。(私自身、映画の中で度々映る不必要なベッドシーンが苦手なタイプなので)
みんながみんなそうとは限りませんが、どちらかといえば下品さや下ネタをバカバカしいと笑い飛ばせる方におすすめな映画かもしれません。
 
レントンはラストに仲間を裏切って大金を持ち逃げします。1人で逃げる道を選択し「足を洗って堅気の生活を送る」と言っていますが、レントンが変わることはないと個人的には思っております。
クスリを「これで最後だ」と何度も言いながら断薬に失敗していたり、穏やかな日々からすぐに悪の日々に舞い戻ってしまったように、持ち逃げした金を使い切ったらまた悪さをして、クスリをやってしまうのではないでしょうか。
そしてまた何かの折に仲間と再会し、一緒に悪さをして、また裏切ってというのを繰り返す気がします。この映画を教訓に、自分は未来の選択を失敗しないようにしたいと切実に思いますね。

基本的には悪さばかりしている男たちの人生や生き様を見守るようなヒューマンドラマ映画になっているので、人によってはつまらないと感じてしまう映画かもしれません。
感動する部分があるわけでもなく、男たちが改心するわけでもなく、ただただ悪さばかりしている生き様を見守っているだけなので「結局なんだったんだろう」と思う節はあります。
なので、感動する映画を求めている方や盛り上がる映画を求めている方には不向きなのかもしれません。
 

ストーリー 2
演出 3
音楽 4
印象 2
独創性 3
関心度 2
総合 2.6