ryodan

告発の行方のryodanのレビュー・感想・評価

告発の行方(1988年製作の映画)
4.6
2014-09-19

J・フォスター主演。
彼女はこれでオスカー女優に。この映画の宣伝文句は確か、7分に一件起こるレイプ犯罪。主人公の女性は、ちょっと軽い女性。場末の酒場で、露出した服装で酔っ払っている。そこにいた、これまたマッチョな男達が、酔った勢いで主人公を取り囲む。男達は、チヤホヤされていると勘違いした主人公をレイプする。作品は、レイプシーンを真正面から描いています。迫真のシーンです。羽交い絞めにして、女性一人をレイプする。周りではやし立てる男。見るに堪えないシーンでした。しかし見なきゃいけないシーンでもあります。映画後半は、主人公がレイプ犯達を起訴する。レイプ犯はもちろん、周りで騒いだ男も同じ罪であると主張。主人公は勝利を勝ち取っていく。この作品を見た時は、確か高校生。今の人間形成に多大な影響を受けているうちの一つです。作品のメッセージは、見た方は分かりますよね?この作品を、ある俳優が先日、メディアで笑いものの対象にしたんです。
お気に入りで結構楽しく聴いていたんですけど、正直ムナクソ悪かったです。レイプシーンを面白おかしく実況し、ゲラゲラ笑う。良識ある人なら必ずムナクソ悪くなりますよ。そのコーナー自体を条件反射的に拒絶してしまいました。俳優が薦めたこの映画を、先に番組制作者側が編集しているのに、何の呵責も生まれていないことにも腹が立ちました。これで大丈夫かって、誰も思わなかったのでしょうか?番組を自分達でズタズタにしたも同然です。いまだにそういう精神が罷り通っているのにも驚きです。ハラスメントなんて言う次元の話ではないです。俳優さん、一回アンタがマワサレテみたらいかがしら?
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