円柱野郎

スーパー!の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

スーパー!(2010年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

どうしても同時期の映画「キック・アス」と比べてしまうけれど、あちらがアメコミに対するオマージュだったのに対して、こちらはよりアンチテーゼ色が強い。
どこからどう見ても私刑だし、しかも過剰w
特にトリガー・ハッピー的な押しかけ助手役のエレン・ペイジは、そのネジの飛び方が強烈に印象に残る。
悪い意味でw
ペイジの退場はその罪をすべて被っての報いとも受け取れるけれど、あのあっけなさはちょっと意外だった。

ヒーローと相棒の性的な関係にしても、皮肉を込めたジョークなんだろうが直接描写されると居心地が悪い。
そういう居心地の悪さや過激な暴力描写の不快感も、テーマに沿うものだと思えばそれはそれでよく出来ている証なのだけれど。
ただヒーロー性をテーマにしたオマージュ映画のセンスとしては、エンターテイメントとして昇華した「キック・アス」の方がやはり上だと思う。
円柱野郎

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