七月

南極料理人の七月のレビュー・感想・評価

南極料理人(2009年製作の映画)
3.6
極地観測や機械、医療の専門家たちの中で、料理を担当する主人公はなんとなく立場が弱そうな描かれ方をしている。「食事をするために南極に来ているわけではない」とまで言われてしまう。それなりに自分勝手な隊員たちに振り回されながら、主人公は過酷な環境にある隊員たちに料理を作り続ける。
そしてある事件をとおして、隊員たちは「おいしい料理が出てくること」のありがたさに気づき、主人公は妻に対する態度を省みる。
最後の長回しのシーンで主人公は割烹着を着ている。ごく小さなコミュニティにおける、料理を担当する人(多くの場合は女性、お母さん)のことを、シリアスになりすぎず、ユーモラスに描いているのだなあと思った。
七月

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