がんちゃん

ソルジャーのがんちゃんのレビュー・感想・評価

ソルジャー(1998年製作の映画)
3.5
「ソルジャー」を「会社員」に置き換えて観るともはや涙しか出なくなる。そうこれはSF映画の絵空事ではなく、俺たちの物語なのだ。

あらすじ:
1996年に軍による超人兵士育成計画が開始された。選ばれた者は生まれたときから兵士になるべく厳しい訓練を受け、17才までに脱落した者は処刑されていった。
40年後、感情に流されない屈強な兵士に成長したトッド3465(軍曹)は数多の戦争で戦果を上げるが、遺伝子操作によって作られたニューソルジャーに敗れて廃棄処分となってしまう。
辺境の惑星で目を覚ました軍曹は、集落で暮らす人々との交流によって徐々に人の心を取り戻していくが…

→身を削って会社に尽くしてきた中堅社員がIT化のあおりでリストラされるかのようだ。
ていうか膨大な時間とコストをかけて食わせてきた割には扱いが雑だよう!

監督はバイオ、脚本は『ブレードランナー』の人。60億円かけただけあってセットが秀逸。機械の残骸で作られた集落には過酷な環境で生き抜く人々の努力や温もりを感じる。
結局は制作費の3分の1も回収できず大コケしたのだが、カート・ラッセルが全編に渡り無口&哀しい表情で訴えかけてくる点で忘れがたい作品。そんな目でこっち見んな!

終盤はベテラン兵士の底意地とフラストレーションが爆発!愛こそが人を強くするのだ。
それにしても弱いなぁニューソルジャー…
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