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グーニーズのAyaxのレビュー・感想・評価

グーニーズ(1985年製作の映画)
3.9
映画のWebマガジン「CINEMORE」がアカデミー賞にノミネートされたキー・ホイ・クァンを応援しようという主旨で、「グーニーズ」の上映会を開催するというので行ってきた。
「グーニーズ」は子供の時に観ていて、ガイコツのオルガンや、スロース、データのへっぽこ発明品、クライマックスの船など、断片的に記憶が残っている感じ。
今観てもグーニーズの皆がかわいくて愉快で面白かった。すっかり忘れてたんだけど、スピルバーグ版ピタゴラスイッチみたいなシーンがたくさんあるのもめっちゃめちゃ楽しい。たまらん。夢がいっぱい。こんな冒険してみたい。
最後の船のシーンは、あまりにバカでかいセットなので、もしやこれがマット・ペインティング(絵を実際の映像と合成する手法)かと思ったら、本物のセットらしい。すごい。
ディズニーランドのカリブの海賊というアトラクションは、今でこそ「パイレーツ・オブ・カリビアン」として映画になってるけど、まだなかった時代は、私は「グーニーズの世界だ!」って思ったものだ。ちょっと脱線した。
「フェイブルマンズ」を観た後に「グーニーズ」を観ると、地平線の話が効いてくる。スピルバーグの作家性とかまで私は知らないけど、どうしたら面白い映像になるかを追求してるのが伝わってくる。ミキサーを真上から撮ったり、ウォータースライダーも滑ってる人目線で撮ったり。大人になっても子供の時の感覚で撮れる人なんだなと思った。
「グーニーズ」を全く知らない人が今観ても面白いんじゃないかな。
ちなみにイベントでは、キー・ホイ・クァンからのビデオメッセージが公開されて、その中で、チャンクがエンタメ系の弁護士になって今は自分の担当をしてると言っていて胸熱だった。A24はEEAAOでキー・ホイ・クァンに出演のオファーをする時にまさかチャンクとやり取りすることになるなんて!と思ったらしい。そして、これまでは「インディー・ジョーンズ」の人だ!「グーニーズ」の人だ!と言われてた自分が、最近は「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のウェイモンドだ!と声を掛けられることが増えて、とても光栄なことだと言っていた。素敵〜。
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