Risa

サイレント・ランニングのRisaのレビュー・感想・評価

サイレント・ランニング(1972年製作の映画)
3.8
レトロな褪せた色味の機械、宇宙×自然の組み合わせ、浮かんできた文字の字体が可愛いくて ガッツポーズ。

2300年未来への旅も、字体が可愛くて ピコピコ音にキュンとしましたが、こちら音楽には感心出来ず。

オモチャの様なレトロな機械は 可愛らしく昔のSONY的。コントラスト強めなのが特徴的です。
その宇宙船に お花を飾ってる部屋なんて とても良い。無機質なところにある自然なものって好きです。

ナチュラルすぎるものや 無機質すぎるものより コンクリートから生える植物や鉱物的な冷たいものと木の温もりのような暖かいものその対比だったりは 重要。
ホッコリすぎても、冷たすぎても どうにも飽きてしまうところがあります。
ホッコリしすぎな機械が多くて ちょっと オモチャ感は強すぎるので ちょっと 勿体ないですが。

冷たい機械に 人の温かみが良かったのがTHX1388。

冷たい機械に暖かい赤い目がHAL。

話は 未来の、再緑化計画。
地球に緑が無くなったとしたら、コロニー生活なのかな。緑から酸素を得ない生活。
年中24度。飢えないし、失業しない。
ヤダヤダ、自然が無いなんて。
日本の植物は 特に四季があり水分豊富だから 繊細な作り。食べ物の色や香りも自然でないと 飢えなかろうが そりゃあ嫌。

話の題材は面白いけど、アメリカノリで、分かりやすくしてるところは残念です。

自然を守るために 殺人もしてしまいますが、自然も人間も同じ生き物なので 主人公の行動は理解出来ます。たまに居るビーガンの人に問いたいのは なぜ 魚や動物の養殖はダメで植物なら良いの?と。
この主人公は果物を沢山食べているので ある意味 感心です。
Risa

Risa