方眼

群盗荒野を裂くの方眼のネタバレレビュー・内容・結末

群盗荒野を裂く(1966年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

1966年”Quién sabe?/A Bullet for the General”。マカロニウエスタン”チュンチョ、なぜ殺す?”。主人公チュンチョに人間味があり過ぎて、実在の人物かと思ったりした。観終わってからのほうが評価が上がるタイプの映画。列車強盗で武器を奪うが、サンミゲルの街で民衆と楽しく過ごす。街の女の情にほだされ、将軍に会いに行くのは二の次。マシンガン手に入れるとテンション上がる。教えてもバカな兵隊に愛想つかすが、将軍に全滅を知らされると潔く自分で殺してくれと言う。読み書きできないが、ただ良き次世代リーダーを選ぶ。割り算ができず、3より大きな数もわからない。武器を売った金の値打ちもわかって無いんじゃないか。一方のグリンゴ(白人)テイトは計算が全て。手錠の仕掛け、駄賃の放棄、墓掘り労働は無駄。だからラスト、なぜ殺されるかわからないし、説明も出来ない。ロジックがキマるどんでん返しも拒否。女性も愛する男性が死に次の目的の為格好良く去って行く。野盗の親玉で人気がある人物、劉邦もこんな感じなのか。アメリカ製西部劇の主人公には無いタイプ。やたらに人は殺すが、一貫した芯の通った作品。
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