二転三転するストーリーに翻弄されたけど、最終的にはタイトル通り刑法第三十九条を真っ正面から描いた映画でした。
刑法第三十九条は、精神病患者は罪に問われないというもの。
殺人で捕まった男に精神鑑定がされ、医者は多重人格症と診断。
しかし、同席していた助手の主人公は男が病気を演じていると感じ、再度鑑定を行う。
「セブン」を彷彿とさせる陰鬱な雰囲気、無気力な空気感がたまらなく良い。
登場人物達の暗い過去なども描かれ、そういうタイプの映画が好きな方にはオススメできます。
全体的に登場人物の癖がすごい笑 裁判長も検事も弁護士も医者も皆個性的な雰囲気を放っていて、裁判のシーンが妙にリアルに感じました。
話としてはあまりリアリティはありませんが、独特の映画的こだわりのようなものが詰まった映画で、映画オタクはこの感じ好きだと思います。
大半がネタバレ要素なので書けることはないですが、ストーリーも良く雰囲気も良く、とても面白い映画だと思います。
個人的には少しずつですがしっくり来ない部分があったのでこのスコアになりました。
犯人役の堤真一さんも助手役の鈴木京香さんも雰囲気出てて良かったなあ。
