この映画への解釈が変わった。
通常版は今まで何回も見てきたけど、数年ぶりに鑑賞。
未公開のシーン20分弱を足した133分、長いかなと思って見始めて、あっとゆうまだった。削除シーンについて事前に調べてから見たけど、これがあるかないかで、全然違った。通常版では、レオンとマチルダの関係性に親子愛に近いものを感じ取ったけれど、この完全版では、2人は男女の愛で結ばれていたのだと、ハッキリと感じた。
マチルダがレオンに求めていたのは、異性としての愛。家族愛に対しては、実生活の経験から、諦めていた気がするから。それがチラチラ垣間見えるのに、なんだか中途半端な感じで終わっていたのを、この完全版はスッキリさせてくれた。削除されたシーンが積み重なることで、マチルダからの一方的な愛に戸惑っていたレオンが、最後にハッキリとマチルダに対して「愛してる」と言った言葉に説得力が出て、重みが増す。
そういえば、チンピラと喋ってたのを咎められた後に「あなたに恋したみたい」って言ってたな。特別扱いとゆうか、自分を見てくれてるとわかると、嬉しいよね。
孤独な者同士の、とても純粋な、プラトニックな「男女の愛」だと思う。
レオンの最後の切り札も、未公開を見ると尚更、泣ける……
見返して、心に残ったセリフもいくつかあった。
「今わたしを追い出したら、助けなかったことと同じことになるわ」
ナタリーポートマンの目力が凄い。うるっとした瞳や、復讐に燃える目、レオンと階段で会う時の流し目、、全体的な雰囲気がアンニュイで可愛いけど、目がとても印象的。こんなに頭キレるし肝も座ってるのに、スタンの前ではあっさり本名名乗っちゃうところがまだまだお子ちゃま。。
「死の恐怖に直面して初めて命の尊さを知る」
最初から気持ちいいぐらい完全にイカレてるゲイリーオールドマン。どちらかとゆうと善人顔なのに、あ、この人敵に回したらヤバイ、と思わせる表情が見事。トイレ入り口のドア裏から出てくるとこなんて、怖すぎ。
あとは、結末と展開を知った上で見て、
ホントにお金貯めてるのか？疑問なトニー
確かにマチルダウソついてるのわかるわ、校長
とか、その他の人にも色々目を配れた。
ニキータと比べると、やや音楽が前に出過ぎな気もするけど、キメるところはキッチリキメる音作り。
個人的には、見返すのはまた何年後で良いかな。
