「他人の助けに頼るしか生きる方法がないと、自然に覚えるんだ。涙を隠す方法をね…」
四肢麻痺状態で28年という長い歳月を自分の生と強烈に向き合ってきた主人公ラモンが語る、いつも笑顔であるその理由。
映画の冒頭から、ラモンが容赦なく殴りかかってきます。これでもか!これでもか!!って。
なので…正直ボロボロになります。
あまりに深いテーマなので、お気楽に対峙できる作品ではないのだけれど、ん〜、なんというか…生きるということを強く意識させらるような、そんな作品でした。
すべての登場人物の言葉を噛みしめ、繊細に視線を配りながら、是非一度観ていただければと思います。
実在の人物 ラモン・サンペドロの手記『レターズ・フロム・ヘル』に基づく映像作品。人の手助けが必要な『尊厳死』がこの物語のテーマです。
にしても、ハビエル・バルデムの懐深い演技とその凄みは流石である※特殊メイクのせいで途中まであの「圧縮ボンベのシガー」だとは全く気がつかなかったんですけどね^^;