Ryu

霧の旗のRyuのレビュー・感想・評価

霧の旗(1965年製作の映画)
3.6
2度の映画化、そして何度もドラマ化されている松本清張の同名小説を原作とした作品。

殺人の容疑をかけられた兄を救うべく、高名な弁護士に弁護を依頼する柳田桐子。しかし、お金が払えないからと弁護を断られてしまう。そのまま兄は殺人犯の汚名を着たまま獄死してしまう。桐子は弁護士への復讐を誓う。

山田洋次監督の唯一のミステリー作品ということで、こんな作品も撮れるんですねー。「男はつらいよ」シリーズをはじめ、監督と何度も組んでいる倍賞千恵子もいつもとは違う感じでよかったです。
ストーリーは面白みはあるのですが、復讐の機会がめっちゃ都合よくきたのは、んなアホな と思いましたね(笑)。桐子にも同情できるポイントはあるものの、ここまでやるのはさすがに…。逆恨みってホントに恐ろしいですね。
いつもの山田洋次、いつもの倍賞千恵子とは全然違う演出・演技がとても素晴らしく、高い緊張感を感じることのできる作品でした。
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