YellTao

パピヨンのYellTaoのレビュー・感想・評価

パピヨン(1973年製作の映画)
5.0
人としての自由。

パピヨンとドガの友情はもちろん、実話を基にした、不屈の精神で生き残り脱獄を図ろうとする姿に感動する。そして私にとって本作が格別なのは、凄惨な状況の中ででも人であることに自由を求めたということ。

刑務官や看守から一目置かれていたドガと、環境に恵まれず仲間の裏切りで投獄されたパピヨンには多少の差があった。
歴史,その時代,その映画。としてもここに描かれる刑務官や看守の考え方は、現代に生きる人間の心の有り様にも置き換えられると思う。

時に、社会の当たり前,世の中の暗黙の了解での感覚的ズレに困惑することがある私としては、
本作の 同性愛者,隔離された病人,原住民と接するパピヨンの姿に本気で泣きそうになる。もちろん、慢心せずにパピヨンへの恩を大切にするドガにも。
私も、広く心を開けるようになりたいな〜。
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