タカシサトウ

武士の一分(いちぶん)のタカシサトウのレビュー・感想・評価

武士の一分(いちぶん)(2006年製作の映画)
3.9
 これも、山田洋次の「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」と同じで、男女の絆と果し合いのテーマ、かと。

 最後は、泣かせる展開で、泣いてしまったが、ベタ過ぎるかも。これが、山田洋次ならではなんだろうと思った。

 新之丞の木村拓哉は、ハンデがある役がなおさら、格好悪い所が魅力だった。盲目という、身動きが取れずに、もうどうしようもないけれども、それでもなんとか、という所。木村拓哉は、こういう役だと、鼻につかない。

 加世の檀れいは、その妖艶さが凄かった。あの帰ってきた時の、必ず何か破綻が起こっていくだろうという雰囲気とか。それが、巡り巡ってラストにたどり着くのだろうと思った(2022.5.15)。