開明獣

つみきのいえの開明獣のレビュー・感想・評価

つみきのいえ(2008年製作の映画)
5.0
開明獣は、レビューは大抵、観賞後に3分〜5分で書いてポストしちゃう勢い系なので、誤字・脱字、文法の過ちの多い、まるでだめおくんなのです。ポストした後に、フォロワーさんに限らず、他のフィルマーズさんたちのも含めて、ポストした作品のレビューを読みに行きます。読みながら、ふんふん、ほーほー、言ってるのがまた楽しいんですね(フクロウみたい)。

仕事柄なのか、読むのも書くのも早い方なんですが、一通り読み終わると、自分のレビューに戻って、誤字脱字を直したり、時には大改訂を加えることもあります。それもまた楽しなんですね。

自分は映画評論家というのが好きじゃなくて、彼らの書いた記事は殆ど読みません。彼らは金儲けのためにやっているので、トリビアか提灯持ちか、その両方なことが多く、真の批評をしている人は皆無だからです。大体、人のクリエイティブに便乗して食っていこうという姿勢が嫌いなのです。中には文芸批評の域にまで高めている真の研究者もおるようですが、そういうホンモノの方たちはネットのSNSなんかに自分の成果を喧伝したしたりはしません。

その点、フィルマのレビューは、十人十色、千差万別、しかもストレートに心情が出た心のこもったものが多いので、映画ファンにはたまらく楽しい場なんだと思っています。

そうそう、この間、今泉力哉監督のある作品のレビューを書いたら、監督自身と思わしきアカウントからいいねをいただきました。自分のようなど素人が偉そうなことを書いてるのに、真摯にご対応いただき、恐縮しながらも嬉しく思いました。

あと、何年こういう場に参加出来ますかね?そもそもフィルマもいつまであるかも分かりませんよね。人生の選択肢は歳をとるにつれて狭まっていくものです。丁度、この作品に出てくる家のように。

人生とはそういうものなのです。オリーブオイルで塩焼きにしたシンプルな魚料理と、地産のワイン。それだけのつましい食事でも誰かと食べたり、あるいは思い出と共に摂るのでは味わいも違うことでしょう。でも、それは永遠には続かない。

だからこそ、美しいし、こういう作品が産まれるのではないでしょうか?

そんなことを考えさせてくれた秀作です。
開明獣

開明獣