竜平

ドニー・ダーコの竜平のレビュー・感想・評価

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)
3.7
夢遊病に悩まされ精神カウンセリングにも通ってるという高校生ドニー・ダーコが夢の中で謎の着ぐるみウサギに“世界の終わり”を告げられ、そこから何やら日常が狂い出す、という感じの話。

主演がジェイク・ギレンホール、若い。今作では何気に実姉マギー・ギレンホールと家族役で共演してたり。その他の共演にはドリュー・バリモア、パトリック・スウェイジなど。あと超ちょい役のセス・ローゲンね。そもそも不条理的なストーリー、付いていけるかどうかは序盤でハッキリ分かれそう。スリラーの様相でじつはSFだったりもして、まぁ興味を持てたならばそのまま最後までスルスルッと見れてしまうはず。主人公ドニーは見るからに心が不安定で、過去に逮捕歴があったりもするらしく、そんな時に夢か幻覚かただの妄想か、世界の終焉を告げてくる「フランク」という名の着ぐるみウサギとの出会いがあり、そこから更に心が不安定になっていく。恋に落ちることになる転校生の女の子、謎の老婆、胡散臭い活動家などなど、何かのヒントになりそうで結局よくわからないシーンや出来事というのが多々ありつつ、更にタイムトラベルや哲学の話も頻りに出てきて終盤でそこらへんの話題にも何気に繋がっていく。ただわかりやすいものではなく、どれもこれもなかなか難解。てなわけで見終えた後で調べてようやく腑に落ちたんだけどもこれはコメントのところにネタバレとしてちょろっと記載しておこうそうしよう。

全然関係ないんだけど、見てる側を置き去りにするかのような構成、意味深なシーンの数々は『マルホランド・ドライブ』あたりを、考察しろと言わんばかりにストーリーの余白がめちゃくちゃ見える感じは『アメリカン・サイコ』あたりを思い出した。いや、わるい意味ではなく、おもしろさを感じれるタイプのやつ。まぁ深くは理解できないんだけどね。思考を巡らしたい気分の時、または不思議系の内容を欲してる時にいいかもねー、な一本。
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