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エイリアンのRyuのレビュー・感想・評価

エイリアン(1979年製作の映画)
3.8
西暦2122年。7人の乗組員を乗せた宇宙貨物船ノストロモ号は地球への帰還中であった。しかし、知的生命体からと思われる信号を受信したことにより、帰路を変更し、とある小惑星に降り立つ。そこで調査をしている最中、副長のケインの顔にに謎の生命体が貼り付いてしまう。

続編やクロスオーバー作品、さらにはゲームやおもちゃなどなど、メディアフランチャイズを生み出すきっかけとなったシリーズ第1作目。リドリー・スコットの監督としての、シガニー・ウィーバーの女優としての出世作にもなります。
ギリギリ70年代にここまでのクオリティのものをつくってしまうとは、さすがリドリー・スコットです。
第52回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞したということで、映像力もすごいです。エイリアンの気持ち悪い造形も見事。薄暗くて、チカチカしてて、ちょっと荒削り感もある映像もゾワゾワ感を助長させるいいスパイスになっていたと思います。
エイリアンの詳細が分からないという点、宇宙船 という密室で逃げ場のないステージ。映像力に加え、これらの要因もあって、緊張感・恐怖感がハンパなかったです。
現代の視点から見ると、プロットとしてはシンプルです。まぁでも、コレ系の元祖的存在だから当たり前ですね。エイリアンというフランチャイズだけでなく、影響を受けた様々な作品がどんどん出てくる って考えると、非常に価値のある作品だったのだと思います。
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