ビターチョコ

エイリアンのビターチョコのレビュー・感想・評価

エイリアン(1979年製作の映画)
5.0
1979年の映画。
リドリー・スコット監督の映画。
宇宙と宇宙船が舞台の映画。
SFホラー映画。
なんといっても、ギーガーのデザインがすごい映画!
そして、ダン・オバノンの映画。

●あらすじ
巨大な貨物宇宙船の乗員たちが、コールドスリープから(静かに)目覚める。だが、まだ地球に着いていなかった。なぜ? なぜ乗員は眠りから覚まされた?

1979年だから映像が古い。
CG映像はないし、モニターはブラウン管だし。
だが、古い映画が好きな私には、CGがないのが嬉しい。

以下、ネタバレ注意!

もし家の中に怪物が進入したら、どうしよう?
巨大で凶暴で、人間が素手で勝てる相手ではない(10人でも無理だろう)。だから強力な武器をもち、死に物狂いで戦うしかない! つまりこの映画は、とても怖い映画。巨大な宇宙船内だが、外は宇宙空間で「逃げる場所」がないんだから。

さて、エイリアンシリーズは続編や関連作品が多い。正規の続編は「4」まで有り、さらに(同じリドリースコット監督による)前日譚もある。私は「4」まで観たと思うが、この「1」が一番好きだ。

この「1」の脚本は、ダン・オバノン。「オバノンなら期待できるね」と言える優れた映画人。他に『ダーク・スター』と『バタリアン』が有名だ。前者はSF映画ファンにとって懐かしいSFコメディ映画。ちなみに2009年、病気で63歳で亡くなった。

「リドリー・スコット監督だから、照明が独特だねっ」
なんて、知ったかぶりで言いたくなる。他に『ブレード・ランナー』(1982年)が有名な監督だが、82歳のいまも現役(すごい!)。

●余談
40年以上前の映画だ!
封切り当時に産まれた人に、孫がいてもおかしくない、それが40年という年月である。
ところで映画の映像技術の進化は、もうほとんどないだろう。あるとしたら、数年後…「人の顔のアップで、実写とCGの全く区別がつかなくなる」のかもしれない。

●さらに余談(ネタバレ注意!)
この映画に出てくる乗員は、たぶんみんな高額の金が目的で、宇宙の果てまで行ったのだろう。その企業は、たしか日本だった記憶がある(勘違いかも?)。また劇中で、雑誌が使われるシーンがあるが、それが日本の雑誌だと何かで読んだ。勘違いかもしれない(映像で確認したが、もう忘れた)。そしてその乗員は実は…?

さて、このシリーズ1作目(無印)は家の中に怪物が入ってくる話(ジャンル)で、続編の「2」は作風が全く違う。主人公が、わざわざ怪物のいる場所に行って戦いを挑む話だ。その監督はジェームズ・キャメロンで、ド派手なSFアクション大作になっており、サスペンス要素が少なくなっていた。

私には懐かしい映画。
ずいぶん観ていないが、次はいつだろう?

●も一つ余談
テレビ朝日の時代劇『必殺』シリーズで、「エイリアン」がでてきたことがあった。でもそれは怪物じゃなく、甘いものだった。意味がわからないと思うが、わかっても人生の役に立たない情報なので詳細は書かない。言いたいことは、この映画は公開当時に大ヒットした! ということ。

ついでに書くと、エイリアンは元々「外国人」という意味。それがこの映画公開後、意味が大きく変わってしまったらしい。映画『ジョーズ』と同じだ。ジョー(jaw)はアゴで「鮫」という意味じゃないんだから。