HicK

シンデレラのHicKのレビュー・感想・評価

シンデレラ(1950年製作の映画)
3.8
《忍耐+献身+謙虚+優しさ=強い》

・終戦後初の長編。これでディズニーは業績不振から脱却したらしい。

・耐え忍ぶ。女性が自ら運命を切り拓けなかった時代に、『「優しさ」さえ忘れなければいつか報われる』っていう願いが込められてる気もする。

・初代プリンセス「白雪姫」は優しさ溢れる人物像。時を経て、今作は「耐える」=精神的な強さをプラスしたプリンセス像に。時代と共に魅力が増していってる。

・今見ると、ネズミとルシファーのアドベンチャーはちょっと自分にはToo Much。それよりシンデレラの物語が見たい。と思ってしまうのが、もったいない。他は完璧なのに。

・「♪ビビデバ」はいつ見ても楽しい。

・「♪夢はひそかに」のメロディーが天才的。

・「♪これが恋かしら」はディズニーランドのミッキーマウスレビューを思い出す。

【総括】
"強さ"を直接的には描かず、「忍耐」「献身」「謙虚」「優しさ」それらを全て持つと、"結果的に強く見える"っていうところが魅力的。「逆強に打ち勝つ強い人物像」。報われて欲しいと思えるキャラクター性。いつも通り素晴らしい楽曲と滑らかなアニメーション。自分にとってプリンセスの代名詞的作品。
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