<ドキュメンタリー映画特集⑩>
2009年05月4日@ユーロスペース(渋谷)
20世紀最高の歌姫と言われたマリア・カラスの一生に迫るドキュメンタリー。
過去の人となってはいるものの、当時のニュース映像やインタビュー映像によりリアルなマリア・カラスの姿をうかがい知ることができる。また、最盛期のマリア・カラスの歌声は古い録音しか残っていないが、時を超えて伝わってくるものがある。
マリア・カラスのキャリアは決して恵まれたものではなく、彼女の栄光は
類稀な才能だけでなく、それを開花させた彼女自身の努力によるものだが、転落もまた因果応報という視点で描いたのだろうか?
自分自身,マリア・カラスは歌声を古い録音でしか聴いたことでしか知りえなかったわけだが、このドキュメンタリーが伝える歌姫の人生は何ともスキャンダラスでドラマティックな人生だと思う。
一線を退いても晩年が幸福であるかどうかは、絶頂期の身の振り方次第だろうか。
GW中はモーニングショー(10:00~)限定だったが,
やはりGW中ということで,劇場はほぼ満員。
観客の年齢層はかなり高めだった。