ヒトラーの若き日を彼の画家の才能を認めたユダヤ人画商マックスを通して描いたものだった。
トム・シリング主演の「我が闘争 若き日のアドルフ・ヒトラー」とかぶる内容、あちらは端折りながらもドイツ語、こちらはじっくり描くも全編英語。史実に忠実か否かはさておき映画として面白いが、どちらも一長一短といったところ。
ヒトラーを演じたノア・テイラーのあの目付きと佇まい。
自分の中では若きヒトラーは単にちょっと変わったイキった青年という印象だったが、彼が演じるヒトラーはちと違う。
すでに「何か」を醸し出しているように見えてしまう。それは彼がその後どうなるか分かった上で観ているからなのかもしれないが。
絵を描くも誰にも相手にされず、唯一の理解者がユダヤ人のマックスだった。にもかかわらずあの仕打ち。
元々少し偏った思想はあったかもしれないが、あのウルリク・トムセン演じるドイツ軍上官がスイッチ押しちゃったんじゃないの……
威勢がいいだけのようにも見えるがこの頃のドイツの状況考えると感化される人がいてもおかしくないもんな。
あそこで終わるのがまたね……
あの後何が起こるのか世界中の人が知ってるわけだからね。
こういうのを見ながら史実と比較するのも面白い。
*ウルリク・トムセンは相変わらず美しい顔立ちのオジサマだなぁと思いながら見てた。ほんと美形ですなぁ。