タイトルは、「かあさん」だけど、ストーリーを引っ張るのは、「とうさん」だった。
アル中で仕事もしないダメな夫を永瀬正敏が演じる。ダメさ加減は、子どもたちも理解していながら、嫌いにならないのがいい。
お父さんと会いたいから、兄妹だけで会いに行こうと出かけるたりもする。
離れた方が自分のためだと分かっているのに、完全に離れられないかあさんを小泉今日子が演じる。こんな感じ似合うな。
なかなか大変な子どもに大変な夫なのに、ヒステリックに怒ったりもしない。特に子どもにはほめる姿勢も忘れない。
母親は毎日かあさんを演じているような気がする。
子どもたちの自然な笑顔が癒される。
元戦場カメラマンが撮った家族の写真は泣けるな。
アル中は病気なので、施設に入ってしっかり治す。そして人間の姿に戻すという感じ。
西原理恵子の「最後の授業」という本を読んだばかりなので、その辺の考え方はそのままだった。いわゆる妻たちの井戸端会議は、楽しそうだ。