ベビーパウダー山崎

ジャック・ザ・ベア みんな愛してるのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

3.5
しつこく続けているひとりダニー・デヴィート映画祭、全作品見るまで終わらない。
妻が死に癇癪持ちのデヴィート、TVホラーショーのタモリ的な役割をギミック満載で演じて今日も日銭を稼ぐ。幼い子供が二人、その兄の目線で映画は綴られていく。モノローグ満載の人間ドラマが俺は好き。そのとき、その日を思い出しているかのような日記的な自分語り。
いなくなった母を思い、ダメな父を嘆き、それでも家族と共に(貧しくとも)今日も生きる。ゲイリー・シニーズ演じるナチス崇拝の隣人とのサスペンスもあり、泣きのドラマでありながらも作りは変則的、悪趣味でフリーキーなデヴィートの作家性にだいぶ引っ張られている気がした。デヴィートの身長147cm、いつ見てもあまりにも小さい、猫ひろしと同じ。