若いという事実。これだけで苦しくて激しくて、阿呆臭くて小っ恥ずかしくて、どうにも目も当てられないくらい理不尽だったり荒唐無稽だったりするんだけど、おじさんも実はこう見えて、昔は若かったから分かるよ。分かる。
昨日まで味方だった友人が気がつけば3歩先ぐらいを歩いて裏切られたと怒ってみたり、社会に反発しているくせに、ふと認められるとニヤけてみたり。自分は特別で周りが余りにもクソみたいで絶望したり。でも絶望している自分が少し好きだったり。カッコいいことはカッコ悪くて、カッコ悪いことがカッコいいとか禅問答はじまったりする。
公開から20余年。昔の友だちに会ったようだった。バスに乗ってどこに行ったか知らないけれど、気がつけば歳を重ねてしまった今、集まって笑って、くだらない人生だよねと振り返りたい。そう思った。
あとブシェミよりは余裕ある大人でいたい。そうも思った。