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VERSUS ヴァーサスのSSDDのレビュー・感想・評価

VERSUS ヴァーサス(2000年製作の映画)
4.5
■概要
現世と常世が交わり合う場所が666箇所あるが、通常では知り得ない。444番目の森は、人知れず"黄泉帰りの森"と呼ばれていた…その場所に脱獄犯2人組、ヤクザ4人組、拉致されてきた女と様々な人間が揃う…。

■感想(ネタバレなし)
懐かしい作品が配信されているのでつい観てしまった。

2000年のカルト映画。
殺陣を多分に盛り込み、様々な銃火器、刃物で殺し合いを行う珍しい邦画のバキバキのアクション映画で、衣装からセリフ回しに銃の構え方までなんともキマっていて、ここまで設定から何から厨ニ病丸出しで出涸らしになるほどやる映画は他にない。

様々な登場人物が出てきて飽きないし、殺陣も様々なスタイルの格闘技から取り入れていたりと楽しめる。
アクションシーンでは三味線を入れたオルタナティブロックなサラウンドガンガンなのも良い。

ストーリーなんてものはアクションを撮るためのくだり程度といわんばかりの作風に痺れる。
今観ても色褪せない無類の作品であることは間違いない。疲れてる時こそ観ると良い厨二カンフル剤映画と言えよう。

リベリオン、マトリックス、スズメバチ、鮫肌男と桃尻女、ドーベルマン、スモーキンエース、処刑人このどれかにお好みがあれば楽しめる素質ありますよ。








■感想(ネタバレあり)
・ヤクザ衆
やはり蛍光緑のワイシャツがイロモノ過ぎて楽しい、ナイフ二刀流の格闘中の殴ろうとしたら、腹に向かってくるくるナイフを回してるなど細かな芸が効いてて憎めない。後半はもはやセリフすらないのが惜しい。
そういえば唯一チビだけ生き残っていたが、森から出れたのだろうか。

・アサシン衆
赤毛サングラスが空に浮いて現れるともうなんでもありだが、片足軸にした浴びせ蹴りを観たのは初めてだったので驚いた。モンゴリアンチョップ女は唯一生き残りそうなところをやはり死ぬのか。

・あぶないデカ
片手なしの声が特徴的過ぎて笑える。七三が意外な格闘派でもう少しみたかったがあっさり対戦車ライフルで爆死する呆気なさは阿保らしくていい。

・ラスボス
拳銃の弾相殺とかぶっとい刀とワイヤーアクションでやりたい放題はやはりいい。

・ラスト
99年後って理由もなく、選んだ数字としか思えない。
転生とか500年前回待ったはずなのにとか知らん。
もはや"黄泉帰りの森"設定すら無くなってて、廃墟でディストピア感出して、プレデターの三点レーザーポインタやりたかっただけなんだねともう好きなもの最後に放り込んだいい加減な感じがたまらない。
整合性なんもない、ストーリーがほんとお飾りでゾンビとアクションがやりたかっただけなんですと振り切った馬鹿馬鹿しさが素晴らしい!
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