「スワロウテイル」を観る。
岩井俊二監督。
「リップヴァンウィンクルの花嫁」同様、とてつもなくむずかしい。
暗喩にまみれ、おそらくどのシーンどのカットをとっても無駄なものなどなにもないと思わせる。
おそらくは理解しきれてないのだろうけれど、だからとてつもなくくやしいのだけれど、だからこそとてつもなく好き。
お金って、ようは共同幻想のひとつだ。
誰もあんな紙切れやデザイン、会ったこともないおっさんおばさんの絵に価値を求めてなどない。もちろんない。
他の誰かが「この紙切れやコインには価値がある」と認めているからこそ、自分にとっても価値が生まれ出るもの。
そういう意味では、それは、自分自身の価値に置き換えても同じようなことが言えてしまえるように思う。
ひとは、自分ひとりでは、自分の価値を計れない。
母親を筆頭に、誰かに認められて初めて、ここにいていいのだと思える、弱くて、だからこそ愛おしい生き物だ。
多様化が加速していく今のこの社会において、同じ夢をみられるひとが、いったいどれだけいるのだろう。
日本人だから。
同郷だから。
同じことばを話すから。
同じ髪の色だから。
同じ肌の色だから。
そんなものは、なんの意味もなさない。
国籍なんていつだって変えられる。
生まれるところは選べない。故郷なんて思い出したくもないひとだっている。
言葉も髪も肌の色も顔だって身体だってやろうと思えば変幻自在だ。
自分がいったいなにものなのか。
自分の価値はいったいどこにあるのか。
それを、どうやって計ったらよいのだろう。
CHARAの歌う「My Way」が、あまりに力強くてやさしくて。
今日も目から焼酎だだもれる土曜の夕暮れなのです。
江口洋介とかたぶんロンゲ全盛期…?
めっちゃ若い。
みんな若い。
渡部篤郎とか若すぎて最初誰かわかんなかった。
そして大塚寧々がエロい。