裏切りの連鎖が楽しい"スパイ映画"の醍醐味さ。
ジェームズボンドは新しく"00"の称号を受け継いだ敏腕エージェント。最初のミッションはポーカーで悪党の金を分取ることだった…
ダニエルクレイグ主演007シリーズ第1作目スパイアクション作品。今作はジェームズボンドが007になるエピソードから始まりかなり入りやすい印象でした。なので冒頭のモノクロ演出は00になる前の話ということで解釈しました…面白い演出。しかし今作のジェームズボンドは00になったばかりかかなり荒々しいアクションが凄まじい。最初の追跡劇の勢いと潔さはなかなかの見応えでした。
そして今作のメインとも言うべきは中盤のポーカー戦であろう。まさに"ポーカーフェイス"さながらにお互いの表情を読み合う心理戦がバチバチ火花を散らしている。それもマッツミケルセンとダニエルクレイグの一騎打ちなんてイケおじ好きには堪らない構図。またポーカー戦の合間に挟まれるハラハラの戦闘や緊迫の除細動器など息も付かない展開で飽きさせない。
後半はこれぞスパイ映画な裏切りの連鎖が幕を開け最後まで安心できない演出が楽しい。これで本当に終わったと思ったか？と製作側の意図にマンマと騙されました。
俳優的にも"北欧の至宝"ことマッツミケルセンと美しきエヴァグリーンといろんな性癖に刺さりそうな美しさを兼ね備えた演者たちが豪華に作品を彩る。なかなか見応えある007でした。
